「柴田制作所」って…?ほとんどの方には馴染みの薄い名前でしょう。モーターサイクル図版のリリースを開始する際の対外交渉上、個人名では不都合なケースが生じたため便宜的に名乗ったのが始まりです。以降17年の間、今もって会社組織の実体のないまま「柴田制作所=Seevert Works」の屋号の下、日本国内は元より、欧州,北米、アジア太平洋州、遠く南アフリカに至る計21カ国へ、この3.5m四方の雑然としたスペースで生まれた図版の複製品を販売致しました。それらの多くはモーターサイクル愛好家の方々相手の個人的な取引ですので、全てを積算しても取るに足らない数量ではありますが、私個人にとっては声を大にして誇示したい結果です。こうした成果を得る事が出来たのは、全て、世界に誇れる製品造りを目指した日本のモーターサイクルメーカー各社の弛まぬ研究開発と、地球上あらゆる場所での、文字通り地を這う営業活動の賜物です。昨今,国内製造業存続の危機が頻繁に取り沙汰されておりますが、これまでに作られ続けてきた珠玉のモーターサイクル群を見る限り、この苦境を乗り越える力は充分あるはず。それ行け、ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ!がんばれニッポン!なのです。 |